野澤組の乳製品コラム!

CHEESE FM 34.1MHz ~チーズの健康効果について教えてください!①~

チーズラヴァーの皆さん、“CHEESE FM”のお時間です。今宵も奥深く濃密なチーズの世界へ、ようこそお越しくださいました。この時間は、普段聞きたいけど聞けないチーズの素朴な疑問をわたくし、DJゴーダが丁寧にご説明いたします。

本日もチーズラヴァーの皆さんよりたくさんのお便りを頂いております…。

それでは早速、本日のお題に参りましょう!
ラジオネーム“美BODYを手に入れたいさん”からのお便りです。
「DJゴーダさん、こんばんは。チーズが健康にいいと漠然とは知っているのですが、具体的にどう健康にいいのか教えてください」
今回のお便りは「チーズの健康効果」についてですね。
新型コロナウイルスに負けない免疫力をつけたい方や在宅勤務が増えたことで太ってしまった方…健康を意識する事情は人それぞれだと思いますが、知識がないと何を食べたらいいかもわからないですよね。
私も最近パーソナルジムに通い始めたんですけど、トレーナーさんに筋肉増強のため「タンパク質」を積極的に摂ってほしいと言われました。恥ずかしながらとりあえず野菜を食べていれば大丈夫と思っていたので、あまり栄養素に気を向けてこなかったです。
話が脱線してしまいましたが、タンパク質を多く含む食材といえば赤みの多い肉や青魚が代表的です。でもチーズだってカルシウムやタンパク質をはじめとする栄養素を多く含む優秀な食材なんですよ!
チーズは美味しいんだからそれだけでいいって思うチーズラヴァーの方もいるかもしれませんが、チーズの良さをさらに知るということで今回はチーズの健康効果についてお話しましょう!

牛乳の栄養素とチーズの関係

その前に、まずはチーズの原料となる牛乳についてお話します。
牛乳の栄養素といえば皆さんは何が思い浮かびますか? おそらく「カルシウム」ではないでしょうか?
カルシウムは人間の骨や歯をつくる栄養素で私たちには必要不可欠なものです。ただし牛乳の素晴らしいところはカルシウムだけではなく、たんぱく質・脂質・炭水化物・ミネラル・ビタミンがバランスよく含まれているところです。
そんなこと知っているよ!というお声も聞こえてきそうですが、栄養豊富な牛乳を使って作られたのがチーズですよね。チーズの種類にもよりますが、実際に100gのチーズを作るのに約10倍である1000∼1400gもの牛乳が使われます。
つまり何が言いたいのかというと、チーズには牛乳の栄養素が凝縮されていて、少ない量で手軽に豊富な栄養素を摂取できるということです!
また牛乳を飲むとお腹がゴロゴロしてしまう「乳糖不耐症」の方でも、チーズなら安心して食べられます。「乳糖不耐症」の原因である乳糖は、チーズ製造時ホエイ(牛乳の水分)を抜く段階で一緒に流れ出てしまうからなんですね。

チーズに含まれる栄養素

では、チーズには健康の素となるどんな栄養素が豊富に含まれているのか見ていきましょう!

〈①カルシウム〉

先程もお話したカルシウムですが、成人のカルシウム推定平均必要量は「550~650㎎」とされています。
一般的にカルシウムを多く含むとされている木綿豆腐(1/2丁・150g)には約140mg、焼いわし(50g)には約49g含まれていますが、なんとゴーダチーズ(30g)には約200gものカルシウムが含まれています。これだけでもいかに栄養素が凝縮されているかよくわかりますね!
またカルシウムは食べ物から摂取した分がそのまま身体に吸収されるわけではないのですが、チーズをはじめとする乳製品に含まれるカルシウムはその他の食品に比べて吸収率が高いとされています。実際の数値でみると、木綿豆腐の吸収率は約19%のところ、ゴーダチーズは40~50%の吸収率となっています。

〈➁たんぱく質〉

筋肉の発育に欠かせないたんぱく質。もちろんチーズには豊富に含まれています!
聞いたことがある方も多いと思いますが、たんぱく質を構成するアミノ酸のうち、体内で必要量を合成することができない9種類を「必須アミノ酸」と言います。体内で構成できないので食事から摂る必要がありますよね?
少し複雑な話になってしまうので詳細は割愛しますが、チーズに含まれている必須アミノ酸は非常にバランスがよく良質であると言われています。牛乳よりもたんぱく質の消化吸収率が高いのも特徴です。

〈③ビタミンB2〉

チーズに含まれるビタミンB群の中でも、最も多く含まれているのがビタミンB2。レバーや卵、牛乳、サバなどに多く含まれている栄養素です。
ビタミンB2は「発育のビタミン」とも呼ばれていて、栄養素の代謝に欠かせません。その他にも老化の原因でもある過酸化物質を分解し、体外に排出する働きや皮膚・粘膜・髪・爪などの細胞の保護・再生・維持のサポートも担っています。

〈④ビタミンA〉

視覚機能を健康に保つ働きや皮膚や粘膜を保護する働きを持つビタミンAもチーズには多く含まれています。毎日の必要推奨量は男性が850~900㎍、女性が650~700㎍とされていて、ゴーダチーズ(30g)には約78㎍含まれています。ビタミンAは活性酸素を抑え、体内の酸化を防ぐ役割も担っています。
おっと、チーズに含まれる栄養素のお話をしていたら、いつの間にかお別れのお時間になってしまいました。
まずはチーズにどんな栄養素が豊富に含まれているかをわかっていただけたかと思いますが、実際に気になるのはチーズにどのような健康効果があるのか、ということですよね。
もちろんお話します! 次のテーマこそ「チーズの健康効果」にしましょう!
それではまた次回お会いしましょう。See you again!!