野澤組の乳製品コラム!

CHEESE FM 34.1MHz ~イギリスチーズの魅力といえば~

チーズラヴァーの皆さん、“CHEESE FM”のお時間です。今宵も奥深く濃密なチーズの世界へ、ようこそお越しくださいました。この時間は、普段聞きたいけど聞けないチーズの素朴な疑問をわたくし、DJゴーダが丁寧にご説明いたします。

本日もチーズラヴァーの皆さんよりたくさんのお便りを頂いております…。

それでは早速、本日のお題に参りましょう!
ラジオネーム“千葉県の赤べこさん”からのお便りです。
「DJゴーダさん、こんばんは。大学生の時にイギリス留学をしていたのですが、あまりチーズを触れる機会がなく留学が終わってしまいました。イギリスチーズの魅力を教えてください!」
今回はイギリスチーズについてのお便りですね。
やっぱりチーズと聞くと、どうしてもフランスやイタリアを思い浮かべる人は多いと思いますけど、イギリスも負けないくらい有名で魅力的なチーズがあります!
私の印象としては「個性とインパクトの強さ」がイギリスのチーズの魅力だと思いますね。全てではないですが、見た目から華やかなチーズが多いような気がします。
それでは今回はインパクト大‼なイギリスチーズの紹介をしましょう!

イギリスを代表する有名チーズ「チェダー」

チェダーと言ったら、反応するラヴァーズは多いのではないでしょうか?
世界で最も生産されているチーズで、ハンバーガー・ピザ・グラタンなど…日本でもチーズが使われる料理には欠かせないのがこのチェダーチーズ。
今や世界中でチェダーは生産されていますが、原産はイギリスであること知っていましたか?
チェダーはイングランド南西部にある小さな町の名前で、もともとは農家で作られていた約20kgの円筒形チーズでした。19世紀後半には工場生産によりブロック型のチェダーが生まれたことで、製造方法が全世界へ広がり、工場生産のチェダーは世界で最も生産されているチーズになりました。
つまりイギリスには農家と工場で生産された2種類のチェダーがあるということです!
そこで今回知ってほしいのが、イギリスの限られた地域で作られている「ウェスト・カントリー・ファームハウス・チェダー」という農家製のチェダーです。
DOP(原産地呼称制度)に指定されていて、伝統的な製法で作られた円筒形をしたチーズの表面をインド産綿布で覆いラードで塗り固められてから、最低9ヶ月の長期熟成を行う珍しい方法で製造されています。
自然なアイボリー色、きめ細かい組織、バターのような深いミルクの風味が楽しめるチーズなので、是非試してみてください。

世界三大ブルーの「スティルトン」

次にご紹介したいのが、スティルトン。
これもとても有名なチーズで、世界三大ブルーの1つとしてラヴァーズから愛されています。
ねっとりとした濃厚なミルクのコクと甘み、そしてシャープでほろ苦く香ばしい青カビ特有の風味が特徴のスティルトンは、あのエリザベス女王もお気に入りで毎朝食べられているとか。
ところで、スティルトンの名前の由来はなんでしょう?
正解はロンドン郊外にある町の名前です。やっぱりチーズは地域の名前が由来になることが多いんですね!
18世紀にスティルトンという町の旅館で提供されているチーズが美味しいと評判になって「スティルトン」と呼ばれるようになったんです。
そしてスティルトンには「眠る前に食べると変な夢を見る」という面白い噂があります。
イギリスのとある団体が実際にどれくらいの人が変な夢を見たのか実験を行ったそうですが、なんと男女70%の人が奇妙な夢を見たという結果になりました!
なんとも不思議なチーズですが、日常生活に刺激が足りない方は試してみてください。

美しい見た目の「ポートワインダービー」

最後にご紹介したいのは、大変美しい見た目のポートワインダービー。
特にイギリスで古くから親しまれているポートワインを、組織がボロボロとしているイギリスのダービーシャー原産の「ダービー」というセミハードチーズを砕いたものに混ぜてから押し固めたチーズで、ワインの深い紫色とアイボリー色の大理石模様が見る人を魅了させます。
ダービーチーズのミルキーな香りポートワインのフルーティーさが絶妙に混ざり合うとても上品な風味です。
私が初めてこのチーズをお店で見たときは、あまりの美しさに宝石かな?と思いましたよ。
日本でも購入することができますので、チーズ専門店で探してみてください!
熱く語っていたら、そろそろお別れのお時間となってしまいました。
どうでしょう、イギリスチーズ! 個性がキラリと光るチーズが多いことをわかってもらえたでしょうか? 紹介しきれなかったチーズもありましたので、別の機会にでもまたご紹介しましょう。
それではまた次回お会いしましょう。See you again!!