野澤組の乳製品コラム!

CHEESE FM 34.1MHz ~スパイスを使用したチーズ~

チーズラヴァーズの皆さん、こんばんは~! 今宵も始まりました「Cheese FM」のお時間です。

さてさて、今回のお便りは「私はスパイスを使った料理が好きで、色んなスパイスを収集しています。スパイスとチーズって合うんでしょうか? もしスパイスが使われているチーズがあれば教えてください。」というご質問ですね~。

早速、解説いたしましょう!

リスナーの皆さんは普段料理にスパイスは使いますか? 私、ペッパー系は結構好きで普通の黒コショウ以外にもピンクペッパーやホワイトペッパーを料理に合わせて使ってます。あとはカレー粉の代わりにターメリック・クミン・コリアンダーをミックスしたパウダーを常備していて、ちょっとカレー味を付け足したいときに使ったりしています。
少し加えるだけでガラッと風味を変えることができるので、今やスパイスは欠かせない調味料になっていますね。
それに関してはチーズも同じですね。
チーズとスパイスって一見関わりがなさそうに見えるけど、結構チーズの風味を良くしてくれるスパイスって沢山あります。スパイスが使われたチーズも沢山あるんですよ!
それでは今回はスパイスが使われた有名なチーズをご紹介しましょう。スパイスの風味や効能についても合わせて語っていきます~!
まず1つ目に紹介するのは「ペッパージャック」。
これはアメリカで作られたチーズで、マイルドな味わいの「モントレージャック」というチーズにレッドとグリーンのハラペーニョが混ぜられています。
チーズ自体はプレーンな風味なんですけど、ハラペーニョのピリッとした辛みが絶妙なアクセントになっていて、これは個人的に本当に好きなチーズですね~!
ビールのおつまみにもなりますし、スライスしてサンドイッチにするのもGOOD!!
さてペッパージャックに使われているハラペーニョはご存知の方が多いですよね。
これはもう世界的にも有名で、生でも乾燥させたものでもスパイスとして使えます。
ちなみにメキシコ原産の唐辛子で、一見ものすごく辛そうに見えるんですけど、実は比較的マイルドで食べやすいのが特徴です。辛いものが苦手な人もご安心を!
食欲増進効果や発汗促進効果があるため夏の暑い時期に食べるのが良さそうです。
 
そもそもラヴァーズの皆さんは、インドでチーズを食べる習慣があること知ってますか?
これは驚きなんですが、実はインドは宗教上の都合で肉を食べられない人が多く、世界一ベジタリアンが多い国なんです。
インドで生活している人の3~4割がベジタリアンだそうで、今や人口14億人を超えるインドで5億人以上の人はベジタリアンであることになります。
インドのベジタリアンは基本的に植物性食材と乳製品を摂取する「ラクト・ベジタリアン」なので、チーズはベジタリアンにとって大変貴重なたんぱく源だそうですよ!
さて、話をパニールに戻しまして…、
パニールを使った最も有名なインド料理は、やっぱりカレーですね!
「パラク・パニール」というほうれん草のピューレを使用した緑色のベジタリアン向けカレーに必ずパニールは入っています。
だいたいインドカレーのお店に行けば、パラク・パニールは注文できると思いますので、手っ取り早くパニールを食べてみたい人はカレー屋さんにGO!です。
それではドシドシ参りましょう。次にご紹介したいチーズは「ゴーダクミン」です!
ちょっと参考画像がないのでわかりにくいかもしれませんが、その名の通りワックスタイプのゴーダチーズにクミンシードがふんだんに練り込まれたチーズです。チーズの断面からもクミンが多く使われていることがわかります。
ゴーダチーズってクリーミーな風味だと思うんですけど、クミンというスパイスが入ることで匂いから味まで全く別物になるんですよねー!
クミンはカレーに使われる代表的なスパイスなので、ゴーダのミルキーな香りとカレーを思わせるクミンのエスニックな香りがもう最高に合います。
そのまま食べてももちろん美味しいのですが、グラタンに使ったり溶かしてジャガイモにかけたりしても、普段のチーズとはまた一味違って大人な風味に大変身ですよ~!
ちなみにインド料理では材料を炒める前にクミンシードを油で炒めて、その香りを十分に引き出してから他の具材を炒めるという調理法がよくとられます。
まだまだ色々なチーズが世界中には眠っておりますので、今後も紹介させていただきますね。